2014年02月06日

沼津局1回だけの林式印

沼津林.JPG近着の入荷品です。これも平凡な銘付き分銅はがきの大正14(1925)年年賀状に過ぎませんが、「沼津 14.1.1」櫛型印が手押し印でなく林式機械印なのが、取り上げる理由です。

関利貞氏の『林式郵便葉書押印機による印影について(前編)』によると、駿河国の沼津局はお隣の三島局と共に、大正14年の年賀状処理用に初めて林機を導入しました。

しかし、翌年からはもっと優秀なL型波線の付いた米ユニバーサル社系機に切り替えられてしまいます。つまり、沼津、三島両局で林式印はわずか1回、年賀特別取扱の2週間程度しか使われなかったことになります。

nu3.jpg両局に押印機が導入されたのは、共に大正11(1922)年に郵便局のランクが3等局から2等局に昇格したことと関係があるのでしょう。

同じような押印機使用状況をたどった東京の寺島、亀戸局などと比べ、やはり地方の小局です。「沼津」「三島」林式印は、長らく密かに待っていたGANの眼前にはなかなか出現してくれなかったものです。

まったくの蛇足ですが、GANが高校生時代を送った静岡県東部の中心都市・沼津には1879年の郡区町村編制法以来、駿東郡役所が置かれていました。

大正12(1923)年7月に合併により沼津町は沼津市となり、駿東郡から離脱します。すると、大正14年は駿東郡ではないじゃないかって? まあまあ、固イコトナシヨ。この地域はGANが愛着する収集範囲です。
posted by GANさん at 14:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 静岡県駿東郡 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎日このようなレポートを書かれるのですか。
お疲れ様です。
でも、すぐ1っ冊の書物ができますね。
毎日薀蓄が御披露されるのを楽しみにしております
Posted by 関 利貞 at 2014年02月06日 18:05
尊敬する先輩収集家のひとことに感激です。開始当初だけでもガンバルつもりです。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by GAN at 2014年02月06日 18:15
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