2014年04月28日

最近の情報10周年記念誌

OSADA.jpg「清水の親分さん」こと「小判振舞処」主宰者の長田伊玖雄氏が編集・発行した「最近の情報発信10周年記念」誌が届きました。ちょうど検査入院する当日だったので、「これこれ」と入院グッズに加えて病院に持ち込みました。

検査待ちの退屈しのぎにちょうどいいかと思ったのですが、とんでもない。内容の重厚さに圧倒され、入院患者特有のボケ(院内感染性集中力欠損症)も加わって、精読には程遠いまま退院してしまいました。それから2日経っても、まだ完読出来ていません。

といった言い訳を前提に、小判にはまったくの門外漢の立場から、僭越ですが紹介と感想を書かせていただきます。

記念誌はA4判212ページ。小判振舞処の発行で、発行日は2014年4月吉日となっています。カラーコピーやデジタル画像を駆使し、オンデマンド方式によりオールカラーで印刷されています。一部を除くほとんどを長田氏が文字入力されたのでしょう。ページの編集と併せ、大変なご苦労だったと思います。

「最近の情報」はご存知の通り、小判切手収集家の情報や調査研究結果の共有通信の性格があります。記念誌には、伝統郵趣、文献資料、郵便史の3部門に分けて大小29編の報告ないし論文、それにアルバムリーフ紹介が載っています。

GANがチラ見した限りで最も興味深く、印象に残ったのは佐々木義郎氏「北上川の舟運」でした。太平洋廻りや琵琶湖上などの船便や舟便は聞き知っていましたが、それと同じ楽しみ方が川の舟運便でも出来ることを教えていただきました。

ただ残念なことに、説明地図がありません。この種の記事には各地名の位置関係が大事。地理に疎いGANにはもひとつピンと来ず、隔靴掻痒の感がありました。ごく簡単な略図でも添えられていれば、読者の理解は一層深まるでしょう。

コレクションとしては片山七三雄氏「鉄道停車場内設置の電信取扱局所と小判切手」に脱帽しました。郵便史的ハンコの収集としては、もう完集寸前のところまで来ているではありませんか。調査はもちろんですが、ブツの入手に大変な時間と労力をかけて来られたことが推察できました。

伝統郵趣では、井上和幸氏「小判8銭2次原版のプレーティング」が、重要なポイントが素人にも分かりやすく書かれ、興味深く読めました。田中寛氏「明治35年の赤二」は、さすが大ベテランは眼の着け所が違う、と唸らされました。文句なく面白いし、収集家にさり気なく新たな集め方のヒントを提供してくれています。
posted by GANさん at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 文献・論文 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック