2014年06月16日

桜島大根を賞味した将軍

乃木礼状表.bmp乃木礼状裏.bmp最近のヤフオクに出品されていた乃木将軍の書状の真正品です。将軍夫人の書状と合わせて軸装され、別に封筒が添えられていました。

封筒には菊1銭切手3枚が貼られています。引受印の局名、日付ともに不鮮明ですが、恐らく「赤阪局明治41(1908)年3月22日」と思われます。

発信アドレスは単に「東京 乃木希典」とあるだけです。神戸局着印は鮮明で、3月23日です。

「巨大ナル桜島大根御贈り下され早速賞味仕り候。一個ハ高輪御殿内献仕り候処至極御嘉賞……」とあります。神戸の大河平氏から桜島大根数個を贈られ、それに対する礼状なのでしょう。

乃木礼状.bmpこの大根はギネス記録にもなるほどの巨大さで有名だそうです。鹿児島県桜島の特産品ではありますが、あるいは神戸近郊などでも栽培されていたのかも知れません。

乃木将軍の手紙は、特段の推敲もせずさらさらとメモ書き風に、力まず書いている点で風情があります。書道的な意味での達筆でなくとも、よくこなれた大人の字です。対してニセモノは、いかにも練達の者が武張って書いたという印象のものが多いです。

ところで、文中にある、大根を御嘉賞(よしとして褒める)なさった「高輪御殿」の主とはだれだったのでしょうか。「御嘉賞」は天皇以下皇族級の貴人に使われる言葉なので、皇太子(後の大正天皇)か、皇孫(後の昭和天皇)である可能性もあります。

しかし、GANの調査不足で、お二人が当時高輪御殿に住んでいたかどうかまでは分かりませんでした。最晩年に学習院長を務めた将軍が皇孫殿下の教育を任された事実はよく知られていますが、さて、どんなものでしょうか。
posted by GANさん at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 乃木将軍 | 更新情報をチェックする
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