2016年07月25日

収穫あった今年の全日展

入場券.jpg7月22日から東京・錦糸町で開かれた全日本切手展に行ってきました。初日は雨模様の寒い日だったので敬遠、23日にブース漁り、24日はもっぱら展示を観察しました。今年はなかなか収穫の多かった2日間でした。

結局3店しか回れなかったのですが、ディーラーブースに座り込んでカバー類を引っかき回したのは数年振りのことです。特別軍事航空はがきの新種の第2例目を40年目にして発掘したのが最大の獲物でした。他は帰宅して照合し、いつもの例で「なーんだ」となるものばかり。タブレット導入-データ持ち歩きが喫緊の課題です。

渡会一裕さんのブースで、軍事郵便コレクターの森下幹夫さんと三木伸一さんを紹介していただきました。ユキオスタンプでは「清水の親分」長田伊玖雄さんの計らいで熊本の郵便で高名な立山一郎さんに初めてお目にかかれました。ここで飯塚博正さん、片山七三雄さんとも久闊を叙すことができました。共に、いつも教えを乞う郵便史仲間です。

日本郵便史の展示では、藤岡靖朝さんの関東大震災、志水正明さんと森下幹夫さんの軍事郵便、小林富士夫さんの中国東北郵便史が、いずれも興味深いものでした。メモを取りながら時間をかけて見て回りました。

藤岡さんは罹災地発着通信の復旧、横浜局再建過程、軍隊や民間団体の支援状況が分かる、地味に見えて貴重なエンタイアの取りまとめに膨大な時間をかけている様子がうかがえました。GANもやっている分野なので、うらやましいアイテムばかりでした。

志水さんは北清事変の天津印使用北京最初期エンタイア、日露戦争の陸海軍最初期軍事郵便、佐渡丸遭難の付箋エンタイアなどの珍品が光っていました。森下さんも張店第2、3局、青島滄口局、沿海州航路で使われた第3軍郵所出張員引受エンタイアなど未発表や1、2点しか知られていない希少軍事郵便が並んでいました。

とくに小林さんの大作には目を奪われました。カバー類の1点、1点がすべて「なるほど」と納得させられる意味のあるものばかりで、キャリアの長さがにじみ出ています。四平街第2(鄭家屯)や長春第2(農安)分室に斉斉哈爾城の書留便、吉林欧文印(KIRIN)など初めて見るような秘密局のカバーがズラリです。

奉天局第2分室(錦州軍郵所)為替変形印で引き受けた軍事郵便、奉天千代田通局の日中貼り替え便最終期カバー、営城子取扱所の会屯郵便、シベリア鉄道全通前のトロイツコサヴスク(キャフタ)経由便など、1点ごとにそれぞれ論文1編が書けそうな郵便史上の逸品が数多く、「眼福の夏」を存分に楽しませてもらいました。

この小林作品への評価が、な、な、なーんと、「大銀」。今年の審査員たち、ことに郵便史担当審査員のレベルの低さにあきれ果てました。GANが審査員だったら、これは間違いなく「金」。プレゼンがもう少し改良されれば「大金」だって射程内に入れています。居合わせた専門家の友人と「審査員がアホだから」「今年は運が悪かった」とあげつらって盛り上がりました。
posted by GANさん at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑観・雑評 | 更新情報をチェックする
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