2017年05月27日

湯崗子分室エラー印

湯崗子分室.jpg本日届いたばかりのヤフオク落札品です。満洲屈指の温泉地として戦前日本人に愛された湯崗子温泉の絵葉書に「満洲国」の4次通常荷馬車2分切手が貼られ、鞍山郵政局湯崗子分室で康徳7(1940)年7月3日に引き受けられています。

湯崗子は夏季限定のいわゆる季節局(定期開設局)です。日本時代は出張所でしたが、康徳4(1937)年に満洲国に移譲のさいに分室に改定されました。委譲後の印影をGANは初めて見ました。

荒井国太郎氏や田中清氏らの各種報文などでもこの印影は紹介されていなかったと思います。穂坂尚徳氏の力作「『満洲国』の消印と使用状況」(『日本郵趣百科』1985年版所載)には詳細な分室一覧表がありますが、なぜか湯崗子分室は洩れています。しかし、移譲は間違いなく、康徳4年12月1日の交通部佈告第329号に掲載されています。

湯崗子出張所印.jpg湯崗子.jpg日本時代の日付印(左図の左)はA欄出張所名、D欄本局名だったのですが、満州国(左図の右)ではA欄本局名、D欄省名(奉天)で、分室名はE欄に表示されています。このE欄に分室名が入る「分室型」印はこれまでに数局が知られています。

湯崗子拡大.jpg湯崗子分室の印影で面白いことは、肝心の分室名が左書きのエラーになっていることです。D欄の上部三分の一ほどが出ていませんが、3文字中の左は「湯」、右は「子」です(右図)。どう見ても、その逆ではありません。C欄時刻が左書きなので、それに釣られてうっかり誤刻してしまったのかも知れません。
posted by GANさん at 22:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 郵便印 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもお世話になります。
柏木です。

今回の鞍山郵政局湯崗子分室の葉書、最後まで競ってしまいました。
高くしてしまいました。
まさか鈴木さんとは…。

今回の分室印ですが、
実は一部不鮮明ですが、私も所持しています。
E欄が少し見難かった(今回の印影と同じ特徴です)ので、
もう一点欲しかったというのが理由でした。

日本局の印影と、鞍山郵政局湯崗子分室の印影が同居した葉書も所持しています。
この辺りのご意見を伺いと思い、ご連絡させて頂きました。

今度、コピーを送らせて頂きたいと思います。

このコメントは非表示にてご対応を頂ければ幸いです。
ご意見、お待ちしております。

柏木崇人

Posted by 柏木崇人 at 2020年07月09日 07:55
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