正解は「株式会社日本郵便」。オリジナル商品とは郵便切手のことです。けっして受注後に生産を始めるメーカー企業の話などではありません。GANは8月25日に日本郵便のサイトにある「切手SHOP」で、シール切手など5千円余りを注文しました。届いたのが今日、8月31日のことです。

忘れかけていたところに突然の配達です。書留ゆうパック扱いなのに無料というのはありがたいのですが、それにしても、6日がかりとは何? さっそく「お問い合わせ電話」(有料!)で聞きました。
GAN「なぜこんなに時間がかかったんですか。何か事故でも?」
日郵「いえ、当方ではご注文の翌営業日にクレジットカード決済、更にその翌々営業日に発送となっております。お客様の場合、8月26日決済、土日の27、28日を挟んで30日に発送致しましたので、本日31日配達となりました」
GAN「えー、それで6日がかりですか? そんなこと聞いてない」
日郵「申し訳ございません。当方ではそうなっております。サイトでも、約1週間でお届けすると、お断りしております」。さすがに、「6日ならまだ早い方でございます」とは言いませんでした。
GAN「だって、AMAZONなんかだったら、下手すると発注したその日に届きますゼ。決済したら即発送、が常識でしょ。改めたら?」
日郵「申し訳ございません。当方ではそうなっております。いちおう、上の者にはお話のあったことだけは伝えておきます」

この「目安」によると、いつ発注しても、配達は土日をまたいで翌週回しになる勘定です。わずかに月曜日に、しかも発送センターのある茨城県土浦局の1日圏内地域から発注した場合に限り、辛うじて金曜配達になるだけです。もしその週内に祝日があったら翌週の月曜配達回し、と最悪のケースを迎えるはずです。取扱商品が販売独占の郵便切手だからできる凄ワザ、でしょうか。
今回改めて知りましたが、「翌営業日」とか「翌々営業日」というのがクセモノです。「翌日」「翌々日」とは、けっして言っていません。「護送船団」と非難された銀行業界が今でも使う日常語と同じです。それをもっと悪くした「親方日の丸」体質が、ひと昔以上も前に民営化されたはずの郵便事業に脈々と受け継がれていました。
いちおう民間企業ですが、日本郵便に物流会社の常識は通用しません。土日・祝祭日はネットショップも含む全社で営業停止します(郵便物集配だけは少し例外があるようです)。「ゆうパック」を看板商品としていますが、休日も配達するヤマト、サガワあたりに張り合う気概が見えません。これぞ武士の商法、いや、他に類例なき「郵政商法」でなくて何でしょうか。
労働者の休日はもちろん重要です。しかし、休んでいる人がいても業務を続けることぐらい、どこの企業でもやっていることです。物流企業の自覚がまったくない日本郵便は、いずれ宅配事業から脱落せざるを得ないでしょう。「郵政解散」のとき小泉純一郎氏を信じて自民党を大勝させた私たちが愚かだった。今はそう諦観するほかありません。